※山日小中学生新聞『こぴっと』連載の
『甲州弁のススメ』36回分に加筆し再構成したものです。

今、山梨の子どもたちは甲州弁をほとんどしゃべりません。こんなことでいいのでしょうか。いいはずがありません。甲州弁は山梨県民の必修科目です。そこで私は甲州弁の基礎を楽しく学べる本をつくりました。山梨生活に欠かせない基礎甲州弁36ワードを選び、その意味、特徴とともに、どんなときに使うのかまでわかるよう実例を挙げて示しました。なにげなく使っている大人たちもあやふやな意味をはっきりさせることができます。そして、忘れかけた記憶をよみがえらせましょう。
本書ではこれらの内容を１学期・２学期・３学期に分け、それぞれ期末試験を設けてありますので、あなたの甲州弁力をはかることができます。また、36語についてそれぞれ代表的なフレーズを一つずつ掲載してありますが、その発音が不明な場合はQRコードを読みとってスマホでその音声を聞くこともできます。発音の参考にしてください。

（掲載甲州弁）
コピッと　かまーんじゃん　しわい　ずら　今いくじ？　ちょびちょび　いいさよー　背中をかじる　ちゃく　ひっくりけえさ　ひっちゃばく　いまっからはじまり　こうしゃっぺー　いっさら　ごっちょ　げ　やせったい　もちにいく　あばちゃば　はんで　じょうぶ　つこん　わにわに　てっ　えらい　みぃしみて　だっちもねえ　うっぱしる　～し　やぁだよう　ちょ　いなよう　めっかさる　へぇ　ぶちゃる　どうしっか

皆さん、ご存じでしたか？
甲州弁は標準語よりも優れているということを。
あるいは、一部の甲州弁が英語だったことを。
「しびびー」と「しーびーびー」の境界線も調べました。
県外からのお嫁さんのためにアドバイスもしています。
山梨のおばちゃん語も収集しました。
「背中をかじってなぜ悪い」と標準語に対して戦いも挑みました。
この本は標準語に対する甲州弁からの果たし状です。
でも、「甲州弁を隠ぺいするための必勝九カ条」も載ってます。
そんなへなちょこ本ですが、ぜひ読んでみてください。

（目次より）
甲州弁は標準語よりも優れている／背中をかじってなぜ悪い／
県外からのお嫁さんのための甲州弁相談／「甲州弁＝英語」説／
甲州弁七不思議／英甲辞典／山梨のおばちゃん語／
甲府盆地に甲州弁の境界線を引く／山梨試験／
上京するあなたに贈る甲州弁を隠ぺいするための必勝九カ条　など

山梨県人に自信と勇気を与える「キャンスピ」の第２弾です。
前作に載せきれなかった甲州弁もたくさん引っぱり出しました。
県外から来たお嫁さんの戸惑い話「山梨おかっさん日記」もあります。
「続・英甲辞典」では観光客に便利なトラベル甲州弁会話も載ってます。
使う甲州弁によって出身地をあぶり出すチャートも作りました。
死語となったなつかしい甲州弁も収集しました。
あなたの甲州弁の力を判定する甲州弁検定も付いてます。
最後に絵本・甲州弁シンデレラだって入ってます。
前作を読んだ方も読んでない方も楽しめる一冊です。

（目次より）
山梨のおばちゃん、かいじ号で新宿へ行く／振り込め詐欺 vs 甲州弁／
五緒川よしみの［山梨おかっさん日記］／私は見た！悲しき甲州人／
山梨県に甲州弁の境界線を引く／山梨のおっちゃん語／消えた甲州弁／
ペーター五緒川の続・英甲辞典／甲州弁ダジャレ倶楽部／のっこんだ再考／
津平太の甲州弁検定［国中版］／絵本・甲州弁シンデレラ　ほか

甲州弁は日本一かわいくない方言と言われましたがそんなことはありません。
本書の『本当はかわいい甲州弁』を読めばあなたの認識も変わることでしょう。
甲州弁で放送するラジオ局の一日を空想したり、
甲州弁の語源について新説を唱えたりもしてみました。
甲州弁を駆使して事件を解決する刑事が主人公の漫画もあります。
おっちゃんおばちゃんの言葉も地域別に収集してみました。
くっつく野草の呼び名も調べて分布図をつくりました。
甲州弁「ジャックと豆の木」だってありますよ～。

（目次より）
本当はかわいい甲州弁／甲州弁ラジオの一日／山梨のおっちゃんおばちゃんことば図鑑／
漫画・甲州弁デカ／バカ・こじき・どろぼう・きつねばら境界線／甲州弁の語源 ５つの新説／
甲州弁絵本・雀太郎としびびーの木　ほか

50歳で失業し生活費も底を突く中でのやぶれかぶれの自費出版。
果たして印刷代を回収し、儲けを出すことが出来るのか?!
山梨県限定ベストセラー『キャン・ユー・スピーク甲州弁？』の著者が
初出版のいきさつとその後の騒動を甲州弁をまじえて語り尽くしました。
村上春樹『1Q84』と売上げ１位争いを繰り広げたのち、
残されたものは自宅廊下に積み上げられた大量在庫だった……。

「書店売上げランキングで１位になれば一生遊んで暮らせると思ってました」
自費出版の夢と現実を赤裸々に語った「なんちょにか」編に加え、
東西南北をやたらと使う山梨県人、「今いく時」と言っちゃあいけないのか、
ジャージとジャッシーは別ものである……など、甲州弁を巡る諸問題や
心に残る甲州弁フレーズの使い方を考える「かんちょにか」編も収録。

朝日新聞山梨版に５年間連載された好評コラムを１冊にまとめました。
連載中どこの出版社からも声が掛からなかったので、
しかたなくまた自費出版しました。みんな、読んでくりょ～。

（目次より）
●なんちょにか編
こんな売れるだか売れんだか分からんもんを本屋さんは置いてくれるずらか
１位になったら「一生遊んで暮らせる」んじゃなかっとぉけ
売れ残った本なんか風呂の燃しっつけにしかならん
歩き回っちょ。ちゃんとすわんで人の話を聞け
みんなが並ぶから、じゃあおれもって並んでるだけずらっ
先生と呼ばれてじょうぶいい気になっちゃって
あんた、ほんなこん調べてどうするで
刷っちゃったもんは、へぇ直らん
こーしゃっぺーこん言っちゃあいんで、はんで刷れし
消費税切り替えって、まったくなんちゅーしゃらごっちょのこんずらか
●かんちょにか編
じゃんは全国区じゃん
日本語をひっくりけえさにすれば英語になっちもう説
ジャッシーはジャッシーだっつこん
われもこたつへつっとされ
てえ！このくに刷っとぉけ
頼まー、肩をとおばかひちいでくりょう
まったく、タカシっちゅもんじゃん
とっくに終わってるかと思ったら、なんでぇ、いまっからはじまりけぇ
どこかで誰かが「へぇ、いいにしらだー」
やぁだよう、またつんむらかしとぉけ
あれ？ ほんなこん言っつらか
うちのおんなしゃ、どけーうっぱしっちゃっとぉずらか